「○●だなんて、全く彼は◇◆といったらない」
「○●だなんて、全く彼は△▲といったらなかった」
上の二つは似ているようで微妙に違います。結論から言いますと、「◇◆:名詞」「△▲:動詞」です。逆はありません。
「◇◆といったらない」=「たいへん◇◆だ」
「△▲といったらなかった」=「たいへん△▲だった」
で、現在か過去かの違いなのですが、、「◇◆:名詞」「△▲:動詞」となるのです。意味上の違いは、
「◇◆:名詞」=恒久的な性格・性質。
「△▲:動詞」=あくまでその時の状態・行動を言うだけ。恒久的とまでは言っていない。
例を挙げますから理解の助けにしてください。
「◇◆といったらない」=恒久的な性格・性質
「・・・すると小さな虫が目の前に出てきたんだが、その時彼が怖がる事といったらなかったよ。あんな小さな蜘蛛にさえ顔色を変えるなんて、まったく彼は怖がりといったらないね。・・・」
「△▲といったらなかった」=一時的な行動・状態
「・・・すると突然小さな犬が飛び出してきたんだが、その時彼が怖がるといったらなかったよ。ひょっとしたら彼は犬が苦手じゃなかったのかと、今になれば思い当たるがね・・・」
「・・・すると突然小さな犬が飛び出してきたんだが、その時彼が怖がる事といったらなかったよ。よっぽどびっくりしたんだろうね。もっとも、彼は考え事に没頭していたから無理もなかったがね・・・」